今年もダービーが終わって、今週から新しい年度の始まり
2025年はコース傾向重視の新たな分析手法を採用しているので、
ここまで5ヶ月間の結果を元に、チューニングをしていきます
現在の分析手法については、以下の記事で説明しています
このページの内容が聞くだけで分かる動画もあります
上がりタイム順位を合致度算出から除外
「上がりタイム順位」はすべてのコースで勝ち馬傾向寄与度が高い項目ですが、
正確に想定することが非常に難しく、
想定から大きく外れる確率が高いことで、むしろノイズになっている
なので、レース展開に関するインプットは「位置取り」のみにします
「位置取り」の想定方法はこれまでと同様
近走のスタート3F走破ラップ、および位置取りから、”先行力”を順位付けし、
それが今回の位置取りに近似する、という想定を置きます
種牡馬系統を抽象化
昨年まで、レース傾向としての血統分析をやってきた実績としては、
血統の有利/不利が明らかなレースが散見された
しかし、コースの勝ち馬傾向における血統の寄与度は低く出やすく、感覚に反する
このブログでは、「大分類」と「系統」という2階層で血統を分類しています
系統は、産駒の能力が、競走成績から特徴付けできるものを区別していますが、
これが細かすぎるのではないか?というのが仮説
大分類 | 特徴 |
---|---|
日本 | ・サンデーサイレンスから派生した種牡馬系統全体 ・日本の軽い馬場に合ったスピード能力 ・クラシックディスタンスを走れるスタミナ |
欧州 | ・欧州競馬に適した産駒が出やすい系統全体 ・欧州の重く起伏に富んだ馬場を走るスタミナ ・終盤の加速力/持続力 ・特徴が強く引き出される時期が比較的遅く、晩成型の傾向 |
米国 | ・米国競馬に適した産駒が出やすい系統全体 ・テンから速いスピード能力 ・ダートで必要とされるパワー ・特徴が強く引き出される時期が比較的早く、早熟型の傾向 |
現在の血統分類方針は、前回の記事を参照してください

日本分類内の見直し
<変更点>
・サンデーサイレンスの本質的な芝スピード能力を発揮しやすい種牡馬を「サンデー系」に集約
・スタミナ能力を発揮しやすい種牡馬を「Lサンデー系」に分岐
系統 | 含まれる主な種牡馬 |
---|---|
サンデー系 | ・サンデーサイレンス ・ハーツクライ ・キタサンブラック ・スワーヴリチャード ・ディープインパクトと、大半の後継種牡馬 |
L(ロング)サンデー系 | ・ゴールドシップ ・マンハッタンカフェ など |
S(スプリント)サンデー系 | ・ダイワメジャー ・ミッキーアイル など |
D(ダート)サンデー系 | ・ゴールドアリュール ・キンシャサノキセキ など |
M(マイナー)サンデー系 | ・リーチザクラウン など |
欧州分類内の見直し
<変更点>
・「ノーザンダンサー系」「ミスプロ系」を集約
系統 | 含まれる種牡馬系統 |
---|---|
ノーザンダンサー系 | ・サドラーズウェルズ系 ・ストームバード系 ・ダンチヒ系 ・ニジンスキー系 ・ヌレイエフ系 ・リファール系 |
ミスプロ系 | ・ゴーンウェスト系 ・フォーティナイナー系 |
米国分類内の見直し
<変更点>
・「ノーザンダンサー系」は、ダート種牡馬として明確な系がある「ヴァイスリージェント系」「ストームキャット系」を除いて集約
・「ミスプロ系」は、欧州分類と同様に集約
系統 | 含まれる種牡馬系統 |
---|---|
ノーザンダンサー系 | ・サドラーズウェルズ系 ・ダンチヒ系 ・ヌレイエフ系 |
ミスプロ系 | ・ゴーンウェスト系 ・フォーティナイナー系 |
2025年後期の改定は以上です
2025年内は、これらの変更を反映したモデルの運用を継続予定
次回の改定は、2025年末、2026年向けの予定です
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