勝ち馬の特徴を形成する要素の1つとして、「血統」があります
このブログ独自の血統分類について、定期的に見直しをする回
各レースに対する血統分析の模様は、個別レース分析カテゴリーの記事をご覧ください
このページの内容が聞くだけで分かる動画もあります
前提
このブログでは、「大分類」と「系統」という2階層で血統を分類しています
イメージはこんな感じです
- 日本分類
- サンデーサイレンス系
- サンデーサイレンス
- ・・・
- ディープインパクト系
- ディープインパクト
- ・・・
- サンデーサイレンス系
- 欧州分類
- キングマンボ系
- ロードカナロア
- ・・・
- ロベルト系
- モーリス
- ・・・
- ・・・
- キングマンボ系
- 米国分類
- ストームキャット系
- ヘニーヒューズ
- ・・・
- エーピーインディ系
- シニスターミニスター
- ・・・
- ・・・
- ストームキャット系
大分類 | 特徴 |
---|---|
日本 | ・サンデーサイレンスから派生した種牡馬系統全体 ・日本の軽い馬場に合ったスピード能力 ・クラシックディスタンスを走れるスタミナ |
欧州 | ・欧州競馬に適した産駒が出やすい系統全体 ・欧州の重く起伏に富んだ馬場を走るスタミナ ・終盤の加速力/持続力 ・特徴が強く引き出される時期が比較的遅く、晩成型の傾向 |
米国 | ・米国競馬に適した産駒が出やすい系統全体 ・テンから速いスピード能力 ・ダートで必要とされるパワー ・特徴が強く引き出される時期が比較的早く、早熟型の傾向 |
大系統:サンデーサイレンス系
サンデーサイレンスの後継種牡馬は多岐に渡るため、以下のような系統の細分化をしている旨を、
以前から説明していました
派生系統 | 代表的な種牡馬 | 表記 |
---|---|---|
サンデーサイレンス直仔 | サンデーサイレンス | サンデー系 |
主流型 | ・ハーツクライ ・キタサンブラック | サンデー系 |
短-中距離型 | ・ダイワメジャー ・ジャスタウェイ | S(スプリント)サンデー系 |
ダート型 | ・キンシャサノキセキ ・ゴールドアリュール | D(ダート)サンデー系 |
個別レース分析の際、これらすべて「サンデー系」と一括りにしていましたが、
今後は、「表記」列に記載の通り、細分化させた後の系統で表現するようにします
なお、JRAの産駒登録が少なく、地方競馬(小回りダート)で主に活躍している種牡馬については、
「M(マイナー)サンデー系」に分類します
<すでにサンデー系とは別系統としている「ディープインパクト系」について>
ディープインパクト系のさらなる細分化は、現時点では行いません
引き続き、父系がディープインパクトである種牡馬はすべて「ディープ系」とします
2023年以前は、キズナ産駒のパワー/スタミナ志向が強いため、
「キズナ系」に派生させることを検討していたのですが
ディープインパクトの没後、最近の産駒はその傾向が弱まって、
主流のディープインパクト系の特徴が出やすくなっているため、改定なしです
大系統:ノーザンダンサー系
「リファール系」「ニジンスキー系」を、「ノーザンダンサー系」に統合します
これらの系統固有の特徴が顕れにくいこと、欧州分類に限られることなどが理由です
改定後の大系統ノーザンダンサー系は、以下のような系統分類になります
- ノーザンダンサー系
- ダンチヒ系
- ストームバード系
- ストームキャット系
- ヴァイスリージェント系
- サドラーズウェルズ系
- ヌレイエフ系
リファール系→廃止、ノーザンダンサー系に統合ニジンスキー系→廃止、ノーザンダンサー系に統合
<サドラーズウェルズ系の細分化は検討中>
El Pradoを祖とする米国/短距離志向の強い系統が一大勢力となっているため、
「エルプラド系」の独立を検討中
現状は、Sligo BayやPerfect Soulなどと合わせて、米国サドラー系として分類
また、Frankelを祖とする系統も短距離志向が強いため、
中長距離志向が強い主流のサドラー系との分離は要検討
大系統:ミスタープロスペクター系
「ゴーンウェスト系」を、派生系統として独立させます
短距離志向の特徴が顕れやすく、欧州分類/米国分類に跨って、独自の系統を確立しているためです
改定後の大系統ミスプロ系は、以下のような系統分類になります
- ミスプロ系
- キングマンボ系
- フォーティナイナー系
- ゴーンウェスト系 New!!
2025年の改定は以上です
2024年も、多くの新種牡馬が、WIN5対象レース勝ち馬を出しました
今後も、それぞれの産駒の傾向を見ながら、分類の見直しを行っていきます
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