このブログでは初めて、WIN5以外の馬券の話をします。
WIN5の統計データは、WIN5対象レース以外にも活かせるという話なので、
箸休めとでも思ってご覧ください。
このページの内容をまとめた動画もあります。
俺プロとは?
netkeiba内のコンテンツの1つ「俺だってプロ予想家になれるかもしれない!」
略して「俺プロ」です。
ざっくり言うと、馬券シミュレータ。
買い目を登録すると、実際のJRA発表オッズに従って払戻金が算出されます。
回収率に応じてポイントが増減して、ポイントが貯まると所属クラスが上がります。
最終的に、最上位クラスで最上位の回収率を残すと、netkeiba内でプロ予想家デビューが可能。
なので、「俺だってプロ予想家になれるかもしれない!」というわけですね。
最強位の価値
俺プロには、以下の26段階のクラスがあります。
この中で、プロ予想家になる資格があるのが「最強位」。
この記事を書いている2024年5月1週目の開催では、約15,000人が俺プロに参加していました。
その内、最強位は約1,500人だったので、ちょうど上位10%ぐらいが該当します。
回収率に応じたポイント獲得は、クラス内での相対評価です。
回収率の集計は週次なので、どれだけ大きく勝っても、1週間で得られるのは最大5ポイント。
クラス内で下位50%はマイナスポイントなので、続けていれば必ず昇段するものでもありません。
また、土日で10レース以上投票しなかった場合もマイナスポイントです。
つまり、コンスタントに、毎週、一定以上のレースに参加し続けた上で、高い回収率を維持する。
そして累積80ポイントを超えると、最強位に昇段します。
仮に、回収率100%を毎週欠かさず達成できたとしても、40~50週間ほどかかる計算です。
WIN5統計データの活かし方
これは容易に想像できると思いますが、単勝馬券を買うことです。
WIN5は単勝を当てる馬券なので、当たり前ですね。
ここで気を付けたいのは、通常の馬券とWIN5では、期待できるリターンに大差があるということ。
私はWIN5においては、1回あたりの買い目48点以下を目指しています。
48点だとして、必ず外れる買い目を47点買っていることになります。
しかし、WIN5の期待リターンなら、これでも十分な回収率を確保することができます。
通常の単勝馬券では、そうは行きません。
WIN5のように、1レースで3頭も4頭も1着候補を挙げていては、プラス期待値は難しくなります。
なので、WIN5よりもさらに、消しの閾値を上げる必要があります。
毎週公開しているWIN5対象レース統計データ分析において、
過去の勝ち馬が持たない要素を「消し条件」、
それに該当する馬を「消し馬」としてピックアップしています。
この消し馬と判断する閾値を、WIN5の時よりも引き上げるイメージです。
例えば、WIN5なら勝率10%以下で消すところ、普通の馬券なら20%以下でも消す、といった感じ。
こうして、単勝期待値の高い馬を厳選していきます。
レース選択
WIN5は通常、9~11レースに組まれる特別競走が対象レースとなります。
2歳/3歳の1勝クラスも少数入ってきますが、大半が2勝クラス以上のレースです。
なので、WIN5統計データを活かせるのも、2勝クラス以上のレースということになります。
下級条件では、多少の不利や適性外であっても、能力差で勝ってしまう確率が上がるため、
そもそも偏りが起きにくく、傾向分析を活かすことが難しくなってきます。
期待値計算
単勝期待値をプラスにする上で、オッズを意識する必要があります。
例えば、2020年1月~2024年4月までにWIN5対象レースとなった1,215レースにおいて、
1番人気の勝率は約28.4%です。
そのため、単勝3.5倍付近が、期待値プラス/マイナスの分岐点でした。
1番人気や2番人気が単勝4倍を切っているレースが多いと思いますが、
これらは買っても期待値がマイナスになってしまいます。
では下位人気を買い続ければよいかと言うと、今度は的中率の低下が問題になってきます。
2020年以降のWIN5対象レースで言えば、
人気別の勝率と損益分岐オッズは、以下の通りでした。
損益分岐点は、8番人気/31倍あたりまで緩やかに上昇し続けた後、
9番人気以下で勾配がやや急になってきます。
そして、13番人気以下では勝率1%を切り、単勝200倍以上が損益分岐点となりました。
特別競走で単勝200倍を超えることは稀なので、
13番人気以下の単勝は、勝ち目の無い勝負と言えそうです。
オッズ別に見た場合、期待値は以下のような分布になりました。
単勝3.5倍を超えたところから、5倍付近までは、期待値が上昇し続けています。
その後、10倍付近が苦戦しているところから、
20~100倍にかけて、また上昇トレンドが始まっています。
まとめると、WIN5対象レースでは、以下のような傾向が見られました。
・単勝4倍を切る上位人気は、期待値が低い
・単勝50~100倍の大穴は、的中率は非常に低いが、期待値では悪くない勝負
・ただし、12番人気と13番人気の間に崖があり、13番人気以下はほぼ負ける
複勝という選択肢
ここまで単勝の期待値に注目してきましたが、
的中率の低下を補う選択肢として、複勝馬券があります。
例として、
2024年ここまで、私が俺プロに本命◎で登録した統計推し馬の成績が、以下の通り。
着度数 | 24-19-19-130 |
単勝回収率 | 114.4% |
複勝回収率 | 106.3% |
惜しい2着3着が多く、単勝回収率は伸び悩んでいますね。
複勝のみを購入した場合でも、プラス回収率となっていました。
もちろん単勝の方が期待値は高いのですが、
リスク低減の手段として、統計推し馬の複勝は有効に機能しそうです。
私も実際の投票では、単複織り交ぜて、的中率と回収率のバランスを取っています。
まとめ:統計データで、普通の馬券も勝てる
「WIN5で勝てる人は普通の馬券でも勝てる」という、至極当然の話をしました。
WIN5対象レース以外にも役立つ統計データは、
・開催場所が変わる時に、競馬場別の傾向分析
・年末など、区切りのタイミングでWIN5全体の傾向分析
・その他、不定期の振り返り
などなど、随時、最新情報を公開しています。
毎週のWIN5対象レース分析から、同条件のレースを探してみるのも良いと思います。
確率の収束を信じましょう。
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