このブログのタイトル通り、筆者はWIN5をデータ頼りで当てようとしています。
統計データに基づいた予想をして当てよう、ってことですね。
では実際に、どのようにWIN5を予想しているのか?
2023年は6回的中することができたので、その内容を振り返りながら、解説します。
今年のWIN5に関する様々な統計データは、こちらの記事で公開しています。
このページの内容をまとめた動画もあります。
はじめに:WIN5に対するスタンス
WIN5は的中率が低い
つまり、外れることが前提
このような考えのもと、
・少点数(48点以下)で
・少額を複数回的中する
ことを目指して、WIN5に取り組んでいます。
そのため、数千万円、数億円といった、低確率で高額配当になるような買い方をしていません。
このあたりのスタンスや考え方、それが統計データ分析とどのように関連するのかは、
こちらの記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。
1回あたり48点以下にする根拠
WIN5のリスクと期待値を、どのように見積もるか。
WIN5は通常の馬券と違い、オッズ投票の機能が無いので、
期待値は自分で計算して、把握しておく必要があります。
まずは、WIN5の結果を、勝ち馬人気の観点から見てみましょう。
以下は、5レースの勝ち馬人気合計の分布、直近3年分です。
5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-
2021年(55回)
2022年(57回)
2023年(56回)
例年、19ポイント以下が過半数を占めて、少なくとも60%以上になる傾向。
今年は70%を超えて、特に荒れにくかった1年でした。
少点数縛りで狙うのも、基本的にはこの19ポイント以下のレンジになります。
すべてのレースで穴馬まで買い目を広げる余裕が無く、
荒れにくいレースを上位人気に絞って取っていく必要があるためです。
勝ち馬人気合計が20を超えるような組み合わせの買い目は、
そもそも発生確率が低いため狙わない、という戦い方になります。
次に、この高確率レンジで的中した場合に、どれぐらいの配当が見込めるのか。
直近3年では、以下の通り。
開催年 | 発生回数 | 最低配当 | 最高配当 | 中央値 |
---|---|---|---|---|
2021年 | 31回 | 159,750円 | 15,615,390円 | 973,570円 |
2022年 | 35回 | 25,950円 | 4,209,180円 | 530,530円 |
2023年 | 40回 | 15,380円 | 41,136,700円 | 597,210円 |
最高配当はかなりバラつきがあり、
5-9のレンジが未発生の2021年は、最低配当も群を抜いて高い結果に。
ただ、直近2年の堅めの相場でも、50万円程度は期待できることがわかります。
例えば、年に1回、50万円が的中すると仮定した場合。
1回あたりの購入点数が96点であれば、年間の購入金額は537,600円となり、
このあたりが損益分岐点。
このような期待値計算や、自分が取れるリスクなどなど鑑みた結果、
私は1回あたり48点以下を目標に、買い目を構築しています。
あと単純に、これ以上に買い目を増やしたところで、的中率が上がる実感も無かったり。
そもそも予想の方針が間違っていて、眼中にも入ってなかった馬が飛んでくることが、多々ある。
そんな時は、1頭や2頭多く買っていてもダメで。
ハマった時だけ当たる、方針を絞った買い方で、WIN5に挑んでいます。
的中率と回収率のバランスが取れる点数は、各々で探してみてください。
2023年の結果
筆者の、今年のWIN5統計は以下の通り。
項目 | 記録 |
---|---|
WIN5発売回数 | 56回 |
的中率 | 10.7% |
回収率 | 2056.3% |
1回あたり平均購入点数 | 35.9点 |
普通の馬券の感覚なら、的中率10%はかなり低いですが、
これでプラス収支にできるのがWIN5の良いところですね。
的中1:2月19日(小倉大賞典/フェブラリーS)
メインレース3つが、消し馬多数でかなり絞れていた。
当週は2022年も勝ち馬人気合計10で非常に堅い傾向のため、1レース/2レースも上位人気を信頼。
レース | 予想方針 | 買い目 |
---|---|---|
武庫川S | レース傾向的にも、1レース目の傾向的にも、1-2番人気の2点で、と考えていた しかし2番人気⑤が買い要素に乏しいため、次点で推し馬だった⑥が候補に | ⑥セルバーグ 的中 ⑭アルナシーム |
アメジストS | 瞬発力勝負になりやすいレース傾向を重視 内枠有利傾向だったが、非常に荒れにくいレース傾向から、上位人気信頼で1番人気⑩は外せず | ①クロノメーター ②フィデル ⑩スパイダーゴールド 的中 |
小倉大賞典 | 16頭中12頭が消し判断で、推し馬3頭を素直に購入 | ①カテドラル ④レッドベルオーブ ⑥ヒンドゥタイムズ 的中 |
大和S | イチオシ馬で一点勝負 | ②ケイアイドリー 的中 |
フェブラリーS | イチオシ馬で一点勝負 | ⑦レモンポップ 的中 |
買い目合計 | 18点 |
的中2:6月4日(安田記念)
オッズ読み/騎手読みによる点数削減がうまくハマった回。
レース | 予想方針 | 買い目 |
---|---|---|
ホンコンJCT | ③が抜群の条件だが、1レース目の単勝1倍台の強さは無視できず、 1番人気⑨も押さえる | ③ヘネラルカレーラ ⑨ドゥレッツァ 的中 |
岸和田S | ②が抜群の条件だが、騎手が不安で一点勝負できず 統計上位評価2頭を選択 | ①ディナースタ ②テーオーソラネル 的中 |
麦秋S | 差し有利で、上がりタイム上位の⑧⑭が予想の軸 内枠有利の傾向から、①②③からもう1頭を選びたいところ 展開が向きそうな①②の比較で、騎手に注目すると、 横山武史がこの日8Rまでですでに3勝 今日はあと1勝が限度と想定すると、 このレースよりは11Rのナミュールの方がありそうで消し、①を選択 | ①エルバリオ 的中 ⑧オールフラッグ ⑭アルファマム |
松風月S | 消し馬多数で、ほぼ①⑯に絞られた状況からの予想 ①があまりに下位人気だったので消して一点勝負 | ⑯オーロラテソーロ 的中 |
安田記念 | 内枠先行/外枠差しの勝ちパターンが予想の軸 さらに勝ち馬人気の傾向から、1-2番人気と二桁人気は消し | ③ジャックドール ⑬レッドモンレーヴ ⑱ソングライン 的中 |
買い目合計 | 36点 |
的中3:8月27日(キーンランドC/新潟2歳S)
イチオシ馬が4勝して、特に何も考えなくても当たった回。
レース | 予想方針 | 買い目 |
---|---|---|
WASJ第3戦 | イチオシ馬で一点勝負 | ⑭ナチュラルハイ 的中 |
朱鷺S | 斤量54-56kg、外枠、差し馬に該当する推し馬3頭で勝負 | ⑪サマートゥリスト ⑫アルーリングウェイ ⑭テンハッピーローズ 的中 |
小倉日経OP | 血統の傾向が最も強かったレースで、血統◎を重視 さらに人気の傾向も信頼で、2-5番人気に絞った | ④カントル 的中 ⑩グラティアス |
キーンランドC | 道悪でイチオシの⑭が1番人気 荒れやすい傾向から、一点勝負は不安 内枠唯一の推し馬④と、逃げ馬候補⑪を追加 | ④キミワクイーン ⑪ヴァトレニ ⑭ナムラクレア 的中 |
新潟2歳S | ほぼ1番人気か3番人気しか勝たないレース 2-3番人気が拮抗していてどちらが3番人気になるか分からなかったので、素直に買い要素が多い方③を選択 | ③エンヤラヴフェイス ⑫アスコリピチェーノ 的中 |
買い目合計 | 36点 |
的中4:10月1日(スプリンターズS)
今年の最高配当回。
1レース目になるべく買い目を割きたい中で、ポートアイランドSを一点勝負できたのが助かった。
レース | 予想方針 | 買い目 |
---|---|---|
3歳上2勝クラス | 人気薄の差し馬が穴を空けやすい条件なので、 荒れることに期待しながら脚質重視 | ②アクションプラン ⑩カランセ 的中 ⑭オレデイイノカ ⑮エスティメート |
堺S | 道悪で米国系産駒有利に偏る条件 臨戦過程の傾向も強いため、血統/臨戦過程◯を重視 二桁人気の⑩を除いて購入 | ②ラインオブソウル ⑥ホウオウルーレット 的中 |
茨城新聞杯 | とにかく荒れない条件で、1-2番人気を信頼 | ⑩トーホウガレオン ⑬マイネルモーント 的中 |
ポートアイランドS | イチオシ馬で一点勝負 | ⑨ドーブネ 的中 |
スプリンターズS | 荒れにくいレースで、1-3番人気を信頼 | ①ナムラクレア ⑥ママコチャ 的中 ⑨アグリ |
買い目合計 | 48点 |
的中5:10月15日(秋華賞)
一点勝負できるレースが2つあり、余裕を持った買い目選択ができた回。
レース | 予想方針 | 買い目 |
---|---|---|
テレビ静岡賞 | 差し馬重視だが、血統◯の差し馬候補がいないため、 血統重視の⑦も追加 | ⑦リンカーンテソーロ ⑩ウナギノボリ ⑪レオノーレ 的中 |
大原S | イチオシ馬で一点勝負 | ⑦ゴールドエクリプス 的中 |
信越S | 1番人気か大荒れかで極端な傾向のレース 先行馬が勝つなら1番人気⑬と予想 あとは差し/追い込み馬を、人気薄含めて選択 | ⑧グレイイングリーン ⑩アルーリングウェイ ⑪カルリーノ ⑬サーマルウインド 的中 |
オクトーバーS | 近年の欧州ノーザンダンサー系有利が顕著だったレース 血統◎の3頭で、脚質と人気がいい感じに分散したので、そのまま採用 | ①ヤマニンサルバム 的中 ⑥テーオーソラネル ⑭レッドランメルト |
秋華賞 | イチオシ馬で一点勝負 | ⑥リバティアイランド 的中 |
買い目合計 | 36点 |
的中6:11月5日(アルゼンチン共和国杯/みやこS)
推し馬が少なくて選びやすいレースで推し馬が勝ち、
悩ましいレースでは人気の傾向通りと、少点数攻略しやすかった回。
レース | 予想方針 | 買い目 |
---|---|---|
馬事公苑リニューアルオープン記念 | 非常に荒れにくいレース傾向で、1-2番人気を信頼 2-3番人気が拮抗していてどちらが2番人気になるか分からなかったが、推し馬④と無印馬⑩だったので、推し馬を採用 | ④グランツアーテム ⑬アナンシエーション 的中 |
醍醐S | 逃げ馬重視だが、逃げ馬候補が下位人気 上位人気が強い傾向なので、購入時点の1番人気①を追加 | ①ショウナンハクラク 的中 ⑦メイショウエニシア ⑧アドヴァイス |
みちのくS | 逃げ馬重視 大荒れ要素ありのためなるべく手を広げたく、 1番人気④と、追い込み展開待ちの推し馬⑩も採用 | ④シュバルツカイザー ⑦アビッグチア ⑩ディヴィナシオン ⑪グレイトゲイナー 的中 |
アルゼンチン共和国杯 | 荒れる場合は前走が重賞でない馬が勝つ傾向のレース 今年の候補は2頭だが、1頭は消し馬②、もう1頭④は2番人気 今年は荒れるパターンは無いと予想し、1番人気⑨と3番人気⑬に絞った | ⑨ゼッフィーロ 的中 ⑬ディアスティマ |
みやこS | 差し/追い込み重視 候補は2頭だが、片方が二桁人気だったので残った1頭で一点勝負 | ⑮セラフィックコール 的中 |
買い目合計 | 48点 |
振り返り総括
<的中の共通点>
的中した6回に共通するのは、一点勝負したレースが存在すること。
全レース2点や、3点×2点×2点×2点×2点などでも、目標の48点以下になるが、
やはり、勝ち馬傾向がぼやけているレースに対して、しっかり点数を割かないと、
結果に繋がっていない。
<勝ち馬人気の傾向は重要なファクター>
特に少点数で買い目を構成するためには、
上位人気に絞ってよいレースと、ダメなレースの見極めのために、人気の傾向が重要となる。
今年的中した回においても、オッズによる買い目の取捨が活きている場面が多く、
やはり有効なファクターであることが確認できた。
ただし、これの難点は、全レースで直前オッズを確認できないこと。
1レース目が始まる前に、5レース目まですべての買い目を決める必要があるため、
後ろのレースほど、購入時からオッズが動く可能性が高まる。
<的中時期の偏り>
10月以降に立て続けに3回的中しており、時期に偏りがあった。
この要因として、騎手/厩舎の傾向のリスクが挙げられる。
前年までの実績を元に判断するが、これと異なる結果を出してくる騎手/厩舎の、
特に消し判断を見誤るリスクが、徐々に低下してくるのではないか。
当年の実績を元に、傾向の補正ができた後、秋以降の成績が向上していると考えられる。
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